水の汚染


 水が汚染されるとして考えられる要因をいくつか挙げてみましたので、ご参照下さい。こうやって、分析してみると、普段の何気ない生活の中でも私たちが水を汚染させていたことがわかります。そして、様々な化学物質などで汚染された川や海によって、魚への汚染が広がり、食物連鎖の法則により、濃縮されて最後には人間に戻ってくるという悪循環のサイクルを私たちは長年続けてきていました。化学物質や環境ホルモンについては、他のページで詳しく述べていますが、私たちの子孫を残すために明日の未来のために我々がいまできることは小さなことでもたくさんあると思います。少しでも多くの方が、この現状に気が付いてくれることを望む次第であります。

@酸性雨
 飲み水の供給源となる川や湖が汚染されていますが、その河川を潤している雨が、“酸性雨”として汚染されています。工場や火力発電所、自動車などから排出される排気ガスであり、亜硫酸ガス、亜硝酸ガスなどといった硫黄酸化物や窒素酸化物は、大気を汚染し、光化学スモッグによるめまいや吐き気・喘息などの症状を引き起こす原因となっていますが、この汚染された大気中の水蒸気に触れて酸性の水滴となり、雨となります。これが、酸性雨なのです。
 酸性雨とは、PHが5・6以下の雨や雪のことで、動物や植物に様々な影響を及ぼし、川や湖に流れ込んで飲料水を汚染します。

A田畑の農薬や除草薬
 東京近郊の浄水場で、除草薬が検出されたことがあります。浄水場の処理では田畑にばらまかれる除草剤を食い止めることはできず、水道水に混入してしまうのです。
 田畑でまかれた農薬や化学肥料、除草剤が雨で河川に流出します。その水が水道水になるのです。さらに、農業用水に使われれば、せっかく無農薬で栽培している田畑も汚染されることになってしまいます。

B工場排水
 河川や地下水を汚染している原因に、工場排水があります。IC工場やクリーニング店で多用されているトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリクロロエタンなどの洗浄剤や、電気メッキ工場やコークス炉ガス工場などで使用されているシアン化合物などが、河川に流出されています。これらの物質は、困ったことに発ガン性を疑われているものです。
 地域によっては、地下水から暫定基準値の200〜300以上のトリクロロエチレンが検出された場所もあります。工場ごとに有害物質の完全な排水処理を行い、無害化してから川に流すように積極的に取り組むよう法律・条例などで厳しく取り締まるよう、行政の面からも考えていただきたいものです。

C生活排水
 河川を汚しているのは、田畑の農薬や工場排水だけではなく、各家庭で使われている洗剤や排泄物などの生活排水も河川を汚しているのです。
 合成洗剤などに含まれる界面活性剤は、河川を汚している化学物質の中でももっとも広範囲な汚染物質となっています。多少使い勝手は悪くても、純石鹸を主体とした洗剤を使うなり、先人の知恵を活用してもらいたいものです。
 トイレでも排水も、回りに回って、水道水へともどってくるのです。水洗の場合、汚水は家庭内の簡単な浄化槽を通っただけで下水を通って川へ流れます。汲み取り式の場合は、汚水は浄化処理場で活性汚泥をいうバクテリアを利用した処理が行われ、河川に排出され下流に流れます。
 しかし、どんなに処置をしても人間の糞尿水が混じった河川から飲料水がつくられることは、抵抗があります。せめて、そのような水は、トイレや清掃用のみになるようなシステムを実現させていただきたいものです。

Dゴルフ場
 ゴルフ場は、雑草ひとつないくらいきれいに整備されていますが、草むしりなどの手間を省くため、農薬を多用し、見かけだけきれいにしているだけなのです。
 ゴルフ場にまかれる農薬に関しては、農作物のような使用基準や残留農薬などの規制が全く無いのが実態です。猛毒のダイオキシンの一種が含まれた農薬が使用されている可能性もあるそうです。
 ゴルフ場にいる方の健康も悪影響を与える懸念がありますが、除草剤が田畑や河川に流れ込むことも心配されています。除草剤として使われている農薬の中には、発ガン性の疑いがあるものもあります。これらの農薬により地下水が汚染され、ゴルフ場周辺の井戸水で使用禁止になったところもあります。
 ゴルフ場に除草剤を散布した後に、ゴルフ場の池にコイやフナの死体が浮いたこともあります。健康のために、除草剤をまかない工夫をしてもらいたいものです。


 

●危険な水道水
 水道水の水が危険だと叫ばれはじめたのは、いまから30年近く前のことです。アメリカのミシシッピ川を原水とする浄水場で、トリハロメタンという発ガン性の物質が検出されたことが端緒となりました。
 原水を水道水にするには、殺菌用として塩素を用いますが、この塩素が原水に含まれる有害化学物質と結合すると、化学変化をしトリハロメタンという猛毒物質となるのです。
 塩素は世界中のどの国でも水道水の殺菌用として使われていますが、アメリカではこの騒動が起こって以来、「水道水は要注意」ということが定着し、現在に至っています。ところが、日本の官庁や各自治体も、「国は水質基準を守っているので安全だ」と広言しています。しかし、水道水の塩素処理は、私たちにとっての不安要因の一つとなっているのです。
 たとえば、自分の家で金魚を飼っているとします。その金魚に水道水をそのまま使うと、金魚はたいてい数日で死んでしまいます。
 しかも、水道水が危ないのは何もこの塩素だけではありません。検出される有害物質はトリハロメタン以外にもざっと60種類以上あるといわれています。その中には多くの発ガン性物質も含まれているのです。それに加えて、古い水道管だと、内側の錆による水の汚れも発生し、マンションなどの浄化槽では、汚れや異物の混入などという由々しき事態に見まわれることもこともあるのです。
 こういう水を私たちは毎日飲んだり料理したりと使っていたかと思うと、鳥肌が立つような思いになられる方もいらっしゃることでしょう。
 また、アトピー性皮膚炎の子供が塩素の効いたプールで泳ぐと、たちまち症状が悪化することがあります。アトピーの人に限らず健康な人でも、目の痛みや喉の痛みなどを覚える方もいます。



最終更新日:
 2009/01/01



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