一般にレム睡眠の時には、奇想天外な夢を見ていて、
ノンレム睡眠の時には現実的な夢を見ていると云われています。


夢というのは、その人が日頃に体験した出来事や記憶していることが、
脳の中から無差別に引き出されるのです。
その記憶は大脳辺縁系から古い脳に蓄えられ、海馬や大脳皮質へ移されます。
レム睡眠の時には、大脳辺縁系の活動は活発なので、大脳の活動は抑えられます。
従って、過去の記憶が引き出され易くなりますが、
その
記憶を論理的に考える機能が低下しますから奇想天外な夢になるわけです。

この時、眼球がクルクルと不規則に動くのですが、
夢の内容とその動きとは一致していると云われます。
事実、眼球が上の方へ向いている時に、その人を起こして聞いてみると
見ていた夢は階段を登っていた場面であった、という報告もあるほどです。

つまり、眼球が動いている時は、記憶からイメージが引き出されています。
うとうとした状態でその情景のことを考え、次に眼球が動き、
次の情景シーンが出てきて、その情景について考えます。
それらの情景シーンの繋がりには全く無関係な場合が多いのはそのためです。
そして、ストーリーとして考えるのは無差別に引き出されてくる情景イメージを、
自分の大脳が勝手に繋ないで物語を作るために話しとして奇想天外な内容になるわけです。

では、ノンレム睡眠を起こすのは何処の脳に当たるのでしょうか。
それは、レム睡眠の中枢前方にある大脳基底部という場所がノンレム睡眠の中枢になっています。
ノンレム睡眠というのは動物にはなく、人間特有の睡眠状態と云われています。
大脳が異常に発達した人間ならではの睡眠というわけでしょうか。

睡眠というのは休息を取るためにあるのだから、
レム睡眠で夢などは見ない方がいいのではないかと考える人もいるかも知れません。
しかし、レム睡眠は脳の学習能力を高めると云われます。
例えば、ダウン症の子
供にある薬を投与して、レム睡眠を取るようにして教育を同時に行ったら、
知能指数IQ50の子供は57に上昇したという実験もあります。
同様に60以上になれなかった子供は70になったとも云われます。

つまり、レム睡眠には脳力をアップさせる力があるということになるわけです。





最終更新日:2007/03/20
         



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