夢のコントロールがほぼ自由に出来るようになり、同時に物質化も進んだら、

いよいよ、「夢の光明化」の訓練に入ります。

これが出来ると意識は、自己という狭い殻を飛び出して、永遠不滅の宇宙意識の状態まで達します。



もちろん、せっかく創り上げた素晴らしい夢の世界を、

そう簡単に手放せるものかという人は、この訓練をすぐやらなくてもよいでしょう。

とことん夢の世界の素晴らしさを味わったすえ、その気になった時に始めればよいのです。

ただ、いずれはこの段階を実践しないと、

生死という我々にとって最も重要な壁が永遠に越えられません。

チベット密教的に言うなら、輪廻の輪から抜け出せないのです。



テクニックとしては、基本的に今までの続きです。

夢の中で、その中に出てくる全ての物が、段々光り輝いていくと想像します。

夢の物質化の段階でもかなり輝いている感じがしますが、ここでは、もっと明るさを増していきます。



物質化の時の輝きは、肉体的なエネルギーの強さと関係があります。

しかし光明化の場合は、意識、つまり精神的な高さがその輝きの元になります。



そういう訳ですので夢を見ていない時でも無我になる為の瞑想をしたり、

自分の行動の良し悪しに気を配らないといけません。

これが夢の光明化の難しい点です。

日常的な色々な事に振り回されて感情的な日々を送っているようでは、まずこれの成就はおぼつきません。



これを行なっていますと夢の中で輝き出した全ての物は、

やがてその輝きのため固有の色を失っていきます。

そして眩いばかりの白色、あるいは金色に輝きだします。

最後にはその輝きのため固有の形も消え失せ、一つの輝く光の世界(あるいは球)に変わっていきます。



こうなりますと、もうその人にとって全ては光の輝きでしかありません。

現世も無ければ夢の世界もありません。

もちろん、霊の世界と呼ばれるものも、眼前から消え失せています。

後はこの輝く光を見ている自分の意識をその光明の中に投げ入れると、

今まで自分だと思っていた何かが光となって消滅していきます。



自分が消えたその後は、真の自分、つまり永遠に不滅の宇宙意識だけがそこに輝いているだけです。

この状態に到達すれば、今まで現実と呼んでいたこの世界も、

夢同様、単なる夢幻の世界だった事が分ります。もちろん輪廻も夢です。

そんな物は、現実という夢の中で自分が創り出した想念に過ぎなかったのです。



人間が本当に目覚めた状態、つまり第四の意識、あるいはセム・ニー、セム・チクとは、

すなわちこれであり、夢見の最高頂ともいえるチベット密教の奥義も、

最終的にはそれを目指しているのです。

そして、我々が目指すのも、同じ様に永遠の生命の獲得であり、

宇宙意識へと向かう、光り輝く真理の道なのです。





最終更新日:2007/03/20
         



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