夢が日常の意識活動の一部になったら、いよいよ自分の思い通りの夢を見る訓練に入ります。



● 条件付け法 ●



何か特別の食べ物、例えば綿飴を食べて寝ると祭りの夢を見やすいとしたら、

逆にそれを使って祭りの夢を見てみます。

もし、特定の行為あるいは運動、例えば散歩したりブランコに乗ったりすると、

ハイキングの夢とか空飛ぶ夢を見やすいというなら、

それを寝る1〜2時間前に行なってみると良いです。

薔薇とか蘭のような花の香、あるいは味噌汁やステーキなどの食物、

または香水、酒などの匂いを嗅ぐと、それにまつわる夢を見やすいなら、

そうした匂いを使って夢見をやってみます。

とにかく、特定の食物、香り、音楽、色彩、行為などで、

自分にとって特になんらかの夢を引き起こしやすい物を、毎日、

夢を見る度に調べていき、分ったら、それを逆に利用して、お目当ての夢を見るようにしていくのです。

もし、こうした条件付けによる夢を今まで全く見た事が無いという人は、

逆にそれら(香り、食物、音楽、行為など)を使って条件付けを作っていくと良いのです。





● 欠乏感利用法 ●



条件付けによる夢見のテクニックに対し、これは現実の場において

欲求不満状態を作り出す事によってお目当ての夢を見ようとするテクニックです。

やり方は、割と簡単で、夢の中で素晴らしい異性に巡り合いたいと思ったら、

現実生活では、異性の友達を持たない事です。

夢の中で何処かへ行ったり、素晴らしい世界に遊びたければ、

現実には何処へも行かずに一人部屋の中で悶々としていていることです。

つまり、強烈な欲望をどんどんつのらせ、ただひたすら夢に期待するのです。

出来れば、暇な時間は友人などと無駄なお喋りなどしないで専ら瞑想と居眠りに当てる時間とします。

これは、いわゆる肉体的、精神的渇望感を逆手に取ったテクニックです。

それゆえ、人付き合いが良く、日々色々楽しい事がある人は、あまり上手くいかないかも知れません。

欲求不満、挫折感、暗さといった物は大したエネルギーで、

それなりに現実を含めた全ての物を変えうる力を持っています。

暗い人の人生がいよいよ暗くなり、やる事なす事がマイナスとして働くのは、

そうしたエネルギーが絶えず立ち働いているからです。

この強烈なエネルギーを夢見に利用する訳ですので、その効果は相当な物です。

ただし、それを有効に利用し、良い物に変換する為には、

更にこれを徹底させる事と方向づけをする必要が有ります。

もし人付き合いが悪いなら、この際中途半端に悩むより、とことん孤独に徹してみます。

自分の現在の境遇に不満なら、現実の場でそれを発散させず、

例えば酒を飲んだり、オートバイを暴走させたり、

友達とつまらないお喋りをしたりする事を、表向き諦めさせていきます。

つまりマイナスと世間一般では言われているエネルギーを何処までも

心の奥底(潜在意識の世界)へ蓄えていき、それらを全て夢見に利用していくのです。

もし、それが悪夢という形で出てきたら、後で紹介する”夢転換法”でもって、

良い夢に変えていけば簡単です。

いずれにせよ、良い物であろうと悪い物であろうと強烈な精神や肉体の欲求不満状態は、

鮮明な夢として現れる事が多いので、コントロールしていく事はとても容易なのです。





● 熱中法 ●



勉強とか趣味に熱中したり、片時もその事を忘れない様な対象があると、

やはり夢としてそれを見る事が多いのが現実です。

これは、心の底に強烈な願望が有るという点では”欠乏感利用法”と同じです。

しかし、現実の場で、その為のエネルギーを絶えず使っていくという点では、まさに正反対と言えます。

それゆえ”欠乏感利用法”とは違い、現実的に充足感、満足感を

ある程度味わっている人にも十分やれるのです。

例えば英語に熱中している人なら、その夢の中に外人が出てきたり、

机にかじりついて英語の勉強をしている情景を見る事が多いので、

これを単なる夢として見過ごさないで、その中で一生懸命英語を使ったり、

あるいはテキストにどんな内容が書かれているか読み取っていきます。

もしその最中、自分にとって分らない事が出てきたら、

夢の中に出てきた外人や英語の先生に直接尋ねてみるのです。

数学や物理のような物なら、その問題を解いていき、その過程を細かく記憶していきます。

もし分らない所が出てきたら、やはり夢の中に出てきた先生に質問してみます。

趣味や仕事のアイデアも同様で、片時もそれを忘れずにいると夢を見るから、

夢の中に出てきた対象及び周囲の情景を良く観察していきます。この場合、

楔形文字の謎を解いたヒルプレヒトの様に、そのものズバリ、

バビロニアの神官が出てくるものと、ミシン針を考え出したハウのように、

出てきた土人の槍の穂先に穴が開いていたといった抽象的な出方の二つがあるので、

ちょっとしたヒントも見逃さずに覚えておきます。

一番良いのは、その場で一度、目覚め、メモやテープレコーダーにそれを記録し、

また眠る事ですが、翌朝、目覚めてから夢を思い出す方法を試してみてもよいでしょう。

とにかく、こうした方法をいつもやっていくと、眠っている間も勉強や仕事を継続する事が出来ます。

異性なら異性、旅なら旅の事を普段心の中に思い続け、それを見るようにしていくとよいでしょう。

そしてお目当ての夢が現れたら、それを夢の中で夢だと自覚し、自由に振る舞っていくのです。



最終更新日:2007/03/20
         



このサイトの内容に関しては、ARATI-WORLDにありますので無断での転用を禁じます。

since 1/Jan/2002

Copyright(c)2002-2016 by ARATI-WORLD All Rights Reserved.